登山前にお読みください

遭難事故について

無謀な登山計画は止めましょう

大杉谷登山道事故マップ(登山センター調べ)

大杉谷登山道は、国内でも有数の多雨地帯であり、この豊富な雨が数々の滝V字谷を作り出しています。そのため登山道は急峻危険な箇所が多く、過去に多数の方が命を落としております。 無謀な登山計画は止め、充分な装備を整えて登山してください。
遭難事故が発生すると、連絡手段が無い為第一報は数時間後~半日後になります(単独登山者は誰かに発見してもらうまでに数時間以上かかります)。救助隊の先発隊が現場に到着するのは早くても半日後、遅い場合は翌日になります。後発隊が到着し、防災ヘリや救急車へ要救助者が収容されるのは数日後になる可能性もあります。迅速な救助が出来る様、一人一人の事故予防と皆様のご協力が必要です。

また、遭難事故が発生すると警察・消防の他遭難救助隊が出動となる場合があります。この救助隊は民間で組織されており、遭難に係る経費は全て自己負担となりますので山岳保険登山保険)への加入をお勧めいたします。

状況の判断

大杉谷登山道は一日の行動時間が長く日照時間も短い為、宿泊を伴う場合でも時間配分が厳しく問われます。日中写真撮影等で時間がかかり、到着が遅れる事例が多発しています。自分の現在地と今日の目的地を把握し、到着遅れやビバークが発生しない様、ペース配分を行いましょう。

●通り抜けを計画の方へ
登山ペースの判断ポイントと参考時刻、異常時の行動内容(参考)です。

遅くなる場合やビバークする場合は、極力他の登山者に
情報を伝えましょう。下山時に大騒ぎになっている可能性あり。

・三重(第三発電所)から奈良(日出ヶ岳)へ向かう方
 最終時刻:判断場所:異常時の対処方法(参考)
  12:30:第三発電所:大杉へ引き返す
  15:00:千尋滝  :大杉へ引き返す
  16:30:シシ淵  :桃の木へ
      (17:30以降ならニコニコ滝休憩所でビバーク)
  17:00:平等嵓吊橋:桃の木へ
      (18:00以降なら吊橋右岸の岩屋でビバーク)

  16:00:大台林道 :粟谷小屋または堂倉避難小屋でビバーク
  
・奈良(日出ヶ岳)から三重(第三発電所へ向かう方)
 最終時刻:判断場所:異常時の対処方法(参考)
  12:00:日出ヶ岳 :心・湯治館または粟谷小屋へ
  15:00:大台林道 :粟谷小屋または堂倉避難小屋でビバーク
  17:00:崩壊地  :高い場所でビバーク(河原は危険)
  バス予約登山者:桃の木到着が17時以降の方はバス会社に連絡してください。
   翌日登山口12:10発バスに間に合わない可能性があります。

  10:00:シシ淵  :バス予約登山者はバス時刻に着けない旨を伝言依頼(できれば)
  10:30:千尋滝  :バス予約登山者はバス時刻に着けない旨を伝言依頼(できれば)
  11:30:能谷   :バス予約登山者はバス時刻に着けない旨を伝言依頼(できれば)
     (頼める人がいる場合。名前・連絡先をメモして渡す。タクシー等依頼はトラブルの元)

●グループで行動中、足の遅い方を切り離す場合は、
サブリーダー等、何かの際に判断・行動できる方が付いてください。
本人は歩くのが精いっぱいで判断力等、余裕が無くなっており、
滑落・道迷い等、新たなトラブルが発生する恐れがあります。

メインリーダーは切り離したメンバーの迎えの手配を行ってください
警察・消防や他の人に依頼するのは論外です!
  

装備・準備物

□ ヘッドライト(できれば2個、替え電池も)
□ 防寒具(過剰装備は禁物)
□ 雨具(防寒と兼ねて)
□ 地図(国土地理院または登山地図、登山センターMAPだけではNG)
□ コンパス、GPS(電波悪いです。)
□ ヘルメット(谷中は落石が多いです)
□ 塩(熱中症予防、ヒル対策)
□ 手袋・グローブ(鎖をしっかり掴んでください)
□ メモ用紙(携帯電話は全く使えず、他の登山者頼み。伝言用)

服装は皮膚を露出させないものがお勧め
皮膚が露出するとヒルさされやウルシかぶれ等のリスクがあります。

通行止区間の解消について

光滝周辺の崩落地

平成16年9月28日~29日に三重県を襲った台風21号で吊橋2本(平等嵓吊橋、堂倉滝吊橋)、43箇所の崩落、中でも光滝周辺の大崩落は、すさまじい自然の威力を感じたところであります。

環境省・三重県の懸命なる復旧工事により平成26年4月25日より開通となりましたが、リスクのある区間であることを認識し、速やかに通り抜けいただく必要があります。